外来診療担当医表
| 時間帯 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 |
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肥塚 智
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診療なし |
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| 資格・認定 | 日本外科学会専門医・指導医 日本気胸・嚢胞性肺疾患学会 理事 日本呼吸器外科学会専門医 評議員 医学博士 身体障害者福祉法指定医(呼吸機能障害の診断) 難病指定医 |
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| 専門分野 | 呼吸器外科疾患(気胸、肺癌など)、単孔式胸腔鏡手術など |
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| 資格・認定 | 日本外科学会 外科専門医 日本呼吸器外科学会 専門医 日本呼吸器内視鏡学会 専門医 医学博士 |
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| 専門分野 | 呼吸器外科疾患(気胸、肺癌、縦隔腫瘍など) 胸腔鏡手術 気管支鏡 肺移植 |
気胸を治すだけでなく、再発を減らし、その後の生活まで考える。
原発性自然気胸、胸腔子宮内膜症関連気胸(いわゆる月経随伴性気胸)、高齢の方・基礎疾患を伴う気胸、BHD症候群・リンパ脈管筋腫症などの稀少疾患を、4つの重点領域として診療しています。
気胸を疑う突然の強い胸痛や息苦しさがあり、当院受診を希望する場合は、外来の診療日以外でも可能な限り対応します。事前に必ず代表電話 03-3700-1151 へご連絡ください。
01|30秒でわかる気胸研究センター
現在、当センターが特に力を入れている領域を順にご紹介します。もちろん、それ以外の気胸についても、従来通り診療を行っています。
重点1|若い方に多い原発性自然気胸
最小11mmの単孔式胸腔鏡下手術と独自の再発予防処置により、身体への負担と再発リスクの双方を減らすことを目指します。
重点2|胸腔子宮内膜症関連気胸(いわゆる月経随伴性気胸)
横隔膜や肺表面の小さな病変まで丁寧に観察・処置し、婦人科と連携して術後の再発予防に取り組みます。
重点3|高齢の方・基礎疾患を伴う気胸
間質性肺疾患や重症な慢性閉塞性肺疾患などを背景とし、全身麻酔が難しい方には覚醒下胸腔鏡手術など、他施設ではあまり行われていない負担の少ない治療を検討します。
重点4|BHD症候群・リンパ脈管筋腫症などの稀少疾患
全胸膜カバリング術を中心とした再発予防に加え、さらなる低侵襲化と長期的な専門診療に取り組みます。
4つの重点領域を支える3つの柱
どの気胸を診療する場合にも、次の3つを共通の方針としています。詳しい内容は後半でご説明します。
➀ より低侵襲な治療を|身体への負担をできる限り抑える
➁ 再発予防へのこだわり|目の前の治療だけでなく、その後の再発も減らす
➂ データに基づく診療と丁寧な説明|客観的なデータをもとに、患者さんと治療方針を考える
02|このような方はご相談ください
03|センター長よりご挨拶
2025年4月より、センター長に就任いたしました坪島顕司です。先代センター長・栗原正利医師のもとで6年間にわたり指導を受け、気胸診療を深く学ぶ機会を得ました。
気胸治療には大きく分けて、肺からの空気漏れを止める治療と、再発の可能性を減らす治療があります。前者は、時に治療の直後から結果が明確になるため、心臓血管外科などと同様に、的確で素早い判断と確実な手術手技が厳しく問われます。一方、後者では、その後の再発の有無によって患者さんの生活や人生が大きく変わることがあります。そのため、肺がんなどの悪性疾患の治療と同様に、その先を見据え、確かな根拠に基づいた治療が必要です。このように気胸診療には、いわば「動」と「静」の双方が求められます。医師として大きな責任を感じると同時に、私にとって大変やりがいのある領域です。
そうした思いから、当院赴任前には、別の施設で気胸センターの立ち上げと運営も経験しています。気胸の治療に長く携わり、単孔式胸腔鏡下手術(1つの小さな傷だけで行う内視鏡手術)をはじめ、患者さんの負担が少なく、再発の起こりにくい治療を追求してきました。これまでに築かれた伝統と治療技術を大切にしながら、今後も質の高い医療と丁寧な説明を心がけてまいります。
04|日本初の気胸専門センターとして
気胸研究センターは、1986年に日本で初めて「気胸」に特化した診療・研究施設として、武野良仁医師によって開設されました。以来、若い男性に多くみられる原発性自然気胸(図1参照)をはじめ、肺からの空気漏れがなかなか止まらない難治性気胸や、症例数が少なく他施設では経験が乏しいため治療方針が定まりにくい稀少な気胸でお悩みの患者さんが、全国各地から当センターを受診されています。
これまでに累計15,000例を超える気胸患者さんの入院診療実績を積み重ねてきました。現在も大学病院を含む多くの医療機関から患者さんをご紹介いただき、一般的な気胸から難治性・稀少な気胸まで幅広く診療しています。

肺の表面に嚢胞(ブラ)が発生し、これらが破裂すると気胸を発症します。年齢とともに増加、増大する場合もあります。
05|現在、特に力を入れている4つの気胸
重点1|若い方に多い原発性自然気胸
原発性自然気胸では、治療後の再発をできる限り減らすことと、若い患者さんの身体への負担や傷あとに配慮することを、どちらも重視しています。
多くの施設で行われている3つの傷で行う胸腔鏡下手術(3ポート胸腔鏡下手術)と比べて負担の少ない方法として、独自に考案した胸壁滑車法による、1つの傷で行う単孔式胸腔鏡下手術を積極的に行っています(図2参照)。この方法では、肺を操り人形のように細い糸で動かします。肺を把持する鉗子の代わりに糸を用いるため、傷口を通る器具を減らすことができ、器具同士の干渉も避けられます。
その結果、通常の単孔式胸腔鏡下手術では20~30mm程度の傷を必要とすることが多いのに対し、当院では最小11mmという極めて小さい傷で手術を行えます。術後再発の予防方法は3ポート胸腔鏡下手術と全く同じです。また、当センターの院内データでは、再発率や安全性についても3ポート胸腔鏡下手術と同等の結果が得られています。傷が目立ちにくいだけでなく、手術直後の痛みや慢性的な肋間神経痛の発生も抑えられる手法です。この方法は、考案後14年以上にわたり改良を重ねながら実施しており、その治療成績を国内外の学会で発表するとともに、和文・英文の複数の論文で報告しています。
➁
➂
➀体外から見た手術の様子です。鉗子(肺を把持する道具)の代わりに、肺に縫い付けた糸(黄色矢印)を体外から引っ張る方法なので、使用する道具が少なくてすみ、非常に小さな傷で手術を行えます。 ➁胸壁につくった滑車(水色矢印)を介して、肺に縫い付けた糸を体外から引っ張ることで病変を自由に動かせます。 ➂傷の大きさは最小11㎜で、他施設と比べても極めて小さくすることが可能です。
重点2|胸腔子宮内膜症関連気胸(いわゆる月経随伴性気胸)
月経との時間的な関係だけでなく、症状、画像検査、婦人科疾患の治療歴などを考慮して診断します。ホルモン療法だけでは治癒が難しいと考えられているため、当センターでは手術を基本的な治療選択肢としています。手術では横隔膜病変を切除して縫合し、肺表面に生じた非常に小さな病変も丁寧に観察して処置します(図3参照)。
以前は3~4つの傷で手術していましたが、現在は複雑な処置が必要な場合でも、十分な操作性を保ちながら基本的に2つ以下の傷で胸腔鏡下手術を行っています。手術後は必要に応じて、婦人科と連携しホルモン療法を組み合わせて再発予防に取り組んでいます。
➁
➀横隔膜の一部に穴があいていたり、血腫のような病変が出現します。➁病変を切除した後、内視鏡で確認しながら縫合処置を行ったところです。
重点3|高齢の方・基礎疾患を伴う気胸
高齢の方では、COPDや間質性肺疾患などを背景に気胸を発症し、空気漏れが止まりにくい場合があります。また、呼吸機能や全身状態によっては、通常の全身麻酔による手術が難しい方も少なくありません。
当センターでは、負担の少ない局所麻酔で行う覚醒下胸腔鏡手術を重要な選択肢としており、患者さんが私たちと会話できる、目を覚ました状態で行う手術です。それ以外にも、年齢、体力、呼吸機能、基礎疾患を踏まえ、治療効果と身体への負担のバランスを考慮して、胸腔造影下治療(図4参照)、胸膜癒着療法、気管支充填術(図5参照)なども組み合わせています。

➀患者さんに透視台へ移動してもらい、胸腔造影を行いモニターで空気漏れの位置を確認します。

➁体外からカテーテルを操作し、空気漏れの部分にフィブリン糊を滴下します。

➂透視画面上で、空気漏れの位置(白色矢印)にフィブリン糊(黄色矢印)を滴下し、空気漏れが停止した様子です。
図5:気管支充填術を行っている様子

全身麻酔で眠った状態で、口から細い内視鏡(気管支鏡)を挿入し、肺の中の空気の通り道(気管支)を通って、空気漏れの原因となっている部分にたどり着きます。そこに直径5~7㎜のシリコン製のプラグをコルク栓のように挿入し、空気漏れを止めます。胸腔鏡下手術では肺の表面から治療しますが、この治療は肺の内側から空気漏れを止めるのが特徴です。
重点4|BHD症候群・リンパ脈管筋腫症などの稀少疾患
Birt-Hogg-Dubé症候群(BHD症候群)やリンパ脈管筋腫症(LAM)では、肺全体に嚢胞(ブラ)が生じ、その一つ一つが気胸の原因になり得ます(図6参照)。そのため、原因となった部分だけを切除するのではなく、肺全体を守る再発予防が重要です。

肺の表面に無数の嚢胞(ブラ)が認められます。これらは、いずれも破裂すると気胸の原因になりえます。
当センターでは、肺全体を吸収性シートで覆う全胸膜カバリング術(TPC)を行っています(図7参照)。現在は、病態と手術内容を見極めたうえで、十分な操作性を保ちながら1つあるいは2つの傷でTPCを行うこともあります。必要に応じて、これらの疾患の治療に精通した院内外の呼吸器内科、皮膚科などの専門医とも連携し、今後も重要な専門領域として長期的な診療を継続します。
図7:全胸膜カバリング術の様子

肺の表面全体を、吸収性シートで丁寧に覆ってしまいます。
06|院内データでみる術後成績(2026年9月時点)
再発率と経過観察期間中央値は、原発性自然気胸は2024年1月以降、胸腔子宮内膜症関連気胸(いわゆる月経随伴性気胸)・BHD症候群・LAMは2022年1月以降の初回手術例を集計したものです。胸腔子宮内膜症関連気胸については術後ホルモン療法の有無別に示しています。
| 疾患・区分 | 術後再発率 | ドレーン留置期間中央値 | 術後在院日数中央値 | 経過観察期間中央値 |
|---|---|---|---|---|
| 原発性自然気胸(25歳未満) | 2.7% | 1日 | 3日 | 182日 |
| 原発性自然気胸(25歳以上) | 0.0% | 186日 | ||
| 胸腔子宮内膜症関連気胸(術後ホルモン療法あり) | 7.7% | 1日 | 5日 | 533日 |
| 胸腔子宮内膜症関連気胸(術後ホルモン療法なし) | 26.1% | 478日 | ||
| BHD症候群 | 6.0% | 2日 | 5日 | 371日 |
| LAM | 15.8% | 2日 | 6日 | 692日 |
再発率は観察期間が症例ごとに異なる単純集計であり、一定期間の累積再発率ではありません。原発性自然気胸(25歳以上)の再発率0.0%は、2024年1月以降の初回手術例で集計時点までに再発を認めなかったことを示すものであり、長期的に再発が起こらないことを意味しません。数値は患者さんの状態や手術内容などによって異なります。
07|気胸に対する基本的な治療方針
気胸は、肺の表面にさまざまな理由で穴があき、肺がしぼんでしまう病気です。多くの場合、胸の痛みや息苦しさなどを自覚して受診されます。まず胸部X線検査を行い、肺のしぼみ具合を3段階に分けます(図8参照)。気胸の詳しい状態を調べるため、CT検査を行うこともあります。
図8:胸部X線検査の所見
➁
➂
➀肺がしぼんでいます(水色矢印)。肺の先端が鎖骨(黄色矢印)よりも上に位置しており、しぼみ具合は軽度と評価されます。 ➁肺の先端が鎖骨よりも下に位置しており、しぼみ具合は中等度です。 ➂肺が完全にしぼみ、白く写っています。この場合、しぼみ具合は高度と判断され、入院が必要となります。
肺のしぼみ具合が軽度の方は安静のみで治癒することがあります。しかし中等度以上の場合は、胸腔ドレーンという管を胸の中に入れて空気を抜く処置を行います。処置の際には、局所麻酔という痛み止めの注射をしてから開始します。管を入れたまま帰宅できる携帯型の胸腔ドレーンもご用意していますが(図9参照)、体調やご年齢などを考慮し、入院していただくこともあります。肺のしぼみ具合が高度な場合は、基本的に入院をおすすめしています。
図9:携帯型胸腔ドレーン
➁
➀管が細いので、痛みの軽減が期待できます。➁状況に応じて、この管を留置したまま帰宅することが可能です。
こうした初期対応とは別に、再発を繰り返す場合や空気漏れが続く場合など、さまざまな理由で手術をご提案することがあります。原則として全身麻酔を行い、患者さんが眠っている間に胸腔鏡下手術を行います(図10参照)。代表的な方法として、肺の表面に発生した肺嚢胞(ブラ)を自動縫合器で切除し、その周囲を補強します。胸腔子宮内膜症関連気胸(いわゆる月経随伴性気胸)では、横隔膜にも病変が生じることが多いため、病変を切除して縫合します(図3参照)。肺の表面には非常に小さな病変がみられる場合もあるため、丁寧に観察して処置します。
図10:胸腔鏡下手術の様子
➁
➀モニター越しに胸の中を観察しながら、気胸の種類に応じた最適な治療を行います。 ➁自動縫合器(肺を切離すると同時にチタン製の小さなホチキスを打ち込む装置)で気胸の原因となっている肺嚢胞(ブラ)を切除しています。
手術の最後には通常、胸腔ドレーンを留置し、術後の状態を確認しながら適切な時期に抜去します。術後1週間以内に退院できることが多いものの、患者さんの状態や気胸の原因によっては、入院期間が長くなる場合があります。若い方に多い原発性自然気胸では、一定の条件を満たせば、手術室内で胸腔ドレーンを抜去することがあります。この場合、麻酔から覚めた時点で胸腔ドレーンが入っていませんので、手術直後から動きやすく、胸腔ドレーンによる痛みや違和感の軽減が期待できます。
患者さんの年齢や体力などによっては、行える治療が限られることがあります。その場合でも手術に代わる治療として、当センターで考案した胸腔造影という方法を用いて空気漏れの位置を特定し、フィブリン糊(血液から作られる接着剤)を滴下する治療(図4参照)や胸膜癒着療法、気管支充填術(図5参照)など、他施設ではあまり行われていないさまざまな治療を行っています。
08|当センターが大切にする3つの柱
➀より低侵襲な治療を
できる限り身体への負担が少ない治療を目指しています。原発性自然気胸に対する最小11mmの単孔式手術(図2参照)だけでなく、胸腔子宮内膜症関連気胸(いわゆる月経随伴性気胸)、BHD症候群、LAMなど複雑な処置を要する気胸でも、十分な操作性を保ちながら、基本的に2つ以下の傷で胸腔鏡下手術を行っています。また、どの手術でも術後の傷が少しでもきれいに治るよう、必要に応じて当院の形成外科と連携して対応しています。
高齢の方や基礎疾患をお持ちの方には、手術する部分に麻酔薬を注射する局所麻酔で行う覚醒下胸腔鏡下手術を選択肢の一つとしてご提案しています。胸腔造影下治療は手術に比べて治療効果が限定的な場合がありますが、身体への負担が少ないため、患者さんの状態に応じて行っています。
➁再発予防へのこだわり
一般に考えられている以上に、気胸は再発しやすい病気です。たとえ気胸の程度が軽く、生命に直接かかわる状態ではない場合でも、再発のたびに学校や職場を休んだり、お子さんのお世話や趣味の時間などがとれなくなったりすれば、生活の質が大きく損なわれます。胸腔ドレナージを繰り返したり、複数回の手術が必要になったりすれば、身体的にも精神的にも大きな負担となります。
原発性自然気胸では、特徴の異なる2種類の吸収性シートを使った二重カバリング(dual covering)を考案し、再発予防と癒着軽減の両立を目指しています(図11参照)。BHD症候群やLAMでは、肺全体を吸収性シートで覆う全胸膜カバリング術を行っています(図7参照)。手術中に高濃度ブドウ糖溶液を肺の表面に滴下する胸膜コーティング法も取り入れており、再発率のさらなる低下が期待されます。
図11:2重カバリング(dual covering)の様子

異なる特徴を持つ2種類の吸収性シートを順に重ねて、肺の表面を補強している様子です。
手術時には、肺からの空気漏れを抑え、吸収性シートを目的の位置に固定するため、フィブリン糊を使用することがあります。一般的には献血由来の血液から製造された製剤を使用します。安全性には十分な配慮がなされていますが、極めてまれに、献血由来製剤の使用に伴う感染症や、製剤に含まれる成分による重篤なアレルギー反応が生じる可能性があります。
当院では、患者さんご自身の血液からフィブリン糊を作製する「クリオシールシステム」も導入しており、献血由来製剤の使用を回避できるという利点があります(図12参照)。現在は実施体制に限りがあるため、適応を慎重に検討したうえで、希望される患者さんに実施しています。
胸腔子宮内膜症関連気胸(いわゆる月経随伴性気胸)では、婦人科と連携してホルモン療法を行うことで、その後の再発が大きく減少することが期待できます。
図12:クリオシールシステム

この装置で、患者さん自身の血液からフィブリン糊を作成します。
➂データに基づく診療と丁寧な説明
空気漏れの原因や位置がさまざまである自然気胸は、その治療を定型化することが難しく診療ガイドラインを作成しにくい病気です。また、呼吸器外科専門医は全国に一定数いるものの、気胸治療を専門とする医師は少なく、治療方針が施設や医師の経験によって異なることも珍しくありません。
だからこそ、当センターでは豊富な症例経験とこれまでの治療成績に基づき、できる限り科学的な説明を行い、患者さんが納得できる診療を心がけています。私たちが積み重ねてきた経験や新しい治療方法について、学会発表や論文発表を通じて検証を重ね、その成果を患者さんに還元しています。
気胸研究センターの学術論文・著書等の業績を見る
どの種類の自然気胸についても、現時点では再発を完全に予防する方法は確立されていません。そのため、「どうすれば再発を最大限減らせるか」「どの方法が適切か」を、経験だけに頼るのではなく、できる限り客観的なデータに基づいて説明し、患者さんと一緒に治療方針を考えることを大切にしています。
09|診療している主な疾患
4つの重点領域を中心に、一般的な気胸から難治性・稀少な気胸まで幅広く対応しています。各疾患の詳しい解説は、気胸・肺のう胞スタディグループのホームページでもご覧いただけます。
気胸・肺のう胞スタディグループ「病気の解説」
10|最後に
気胸は決して「肺に穴があく」だけの病気ではありません。その背景にはさまざまな病態があり、患者さんごとに必要な治療は異なります。当センターでは「気胸専門施設」としての経験をもとに、過去の実績に甘んじることなく、今後も質の高い診療と丁寧な説明を心がけ、あわせて新しい有効な治療の開発に努めています。
若い患者さんには、気胸から解放され再び日常生活に自信を持って戻っていただけることを、高齢の患者さんや基礎疾患をお持ちの方には、気胸という大きな負担を一つ取り除き、その後の療養や生活支援へ円滑につなげることを目標にしています。どのような状況にあっても、患者さんにとって最善となる道を一緒に考え、気胸専門施設として責任をもって治療に取り組んでまいります。
気胸と診断された方、再発を繰り返してお悩みの方は、どうかお気軽にご相談ください。
11|受診・ご紹介について
患者さん・ご家族の方へ
受診の際は、可能な範囲で、紹介状、胸部X線・CTなどの画像データ、これまでの検査結果・手術記録・病理検査結果、お薬手帳をご用意ください。胸腔子宮内膜症関連気胸(いわゆる月経随伴性気胸)が疑われる場合は、胸の症状が現れた日と月経周期との関係、婦人科疾患の診断歴・治療歴が分かる資料も診療の参考になります。
受診前に、最新の外来担当医表と予約の要否をご確認ください。午後の外来は予約制です。
玉川病院 代表・診療予約電話:03-3700-1151
電話予約受付:月曜日~金曜日 14:00~16:00
呼吸器外科(気胸)外来担当医表
医療機関の皆さまへ
原発性自然気胸の手術適応や再発予防、胸腔子宮内膜症関連気胸(いわゆる月経随伴性気胸)、空気漏れが続く難治性気胸、高齢者・基礎疾患を伴う気胸、BHD症候群・LAMに伴う気胸などについて、外来予約、当日診療、転院のご相談をお受けしています。
通常の外来診察日のご紹介は、地域連携支援室へご連絡ください。当日診療をご依頼の場合は、患者さんの状態を電話でお伝えいただき、受け入れ調整後に診療情報提供書をFAXでお送りください。また、現在入院されている医療機関から当院への転院をご希望の場合は、地域連携支援室を通じて担当医師に直接ご相談いただくことも可能です。
地域連携支援室 TEL:03-3700-2779 FAX:03-3700-1330
受付時間:平日 8:30~17:00/土曜日 8:30~12:15
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12|よくあるご質問
Q 紹介状がなくても受診できますか?
A 受診は可能ですが、治療経過を正確に把握するため、可能であれば紹介状、画像データ、検査結果をご用意ください。当日診察できることもありますが、受診前に診察可能な日時をお電話でご確認ください。
Q 高齢で全身麻酔が難しいと言われました。相談できますか?
A はい。まずは基礎疾患や呼吸機能、全身状態を確認します。そのうえで身体への負担と治療効果のバランスを考慮して、覚醒下胸腔鏡手術や胸腔造影下治療などをご提案します。
Q 月経の時期と完全に一致していない気胸でも相談できますか?
A はい。月経との時間的な関係だけでなく、婦人科疾患の治療歴、画像所見、過去の手術所見などを総合して今後の対応方法を検討します。
Q 遠方に住んでいますが、診療を受けられますか?
A はい。関東以外にも全国各地から患者さんがお越しになっています。治療後も当院に通院していただくことが可能ですし、地元の医療機関で経過をみていただく場合もあります。
Q 手術後の傷や痛みが心配です。
A 病態に応じて単孔式手術などの低侵襲手術を提案します。ただし、安全性と再発予防を最も大切にして術式を決定しています。
*本案内は治療成績、新しい知見、外来体制の変更に応じて今後も更新します。
診療科
専門外来
- 股関節センター(予約制)
- 膝・スポーツ外来(予約制)
- 乳がん遺伝子診断外来(予約制)
- 禁煙外来(予約制)
- 血管・静脈瘤外来(予約制)
- ヘルニアセンター
- ペインクリニック外来(予約制)
- 気胸研究センター






