臨床工学科について
当科は医療機器の急速な発達に伴い、現場での機器の安全管理および適切な使用を目的とし、平成4年11月の設置された部署で現在科員は14名です。
業務内容
ME機器管理業務
院内医療機器を安全に使用できるように人工呼吸器、輸液ポンプ、シリンジポンプ、逐次式空気圧式マッサージ器、保育器、除細動器等の保守点検、バーコード管理による中央管理機器の貸し出し業務を行っています。また、病棟で機器が正しく使用できているかラウンドを行い、院内のRST(respirator support team)にも参加しています。
血液浄化業務
透析装置の準備・操作、保守点検、透析液清浄化の為の水質管理や、血漿交換、LDL吸着、GCAP等のアフェレーシス治療を行っています。また、腹膜透析の治療にも携わっており、導入時の患者教育や、装置の点検を行っています。
手術室業務
麻酔器や電気メス等、手術室内医療機器の保守点検、整形外科での自己血回収、内視鏡下手術時に機器の準備・操作やスコープオペレータを行っています。
カテーテル室業務
冠動脈造影、経皮的冠動脈形成術などの各種造影検査や血管内治療でポリグラフによるバイタルサインの監視や記録、IVUS、IABPの操作を行っています。
ペースメーカ業務
ペースメーカの植え込み時の介助、ペースメーカ外来のフォローアップ時にプログラマの操作や、遠隔モニタリングによる管理を行っています。
その他
学生の臨床実習受け入れや、体験型・e-ラーニングによる院内ME勉強会を定期的に開催しています。また、各業務における学会発表および研究も積極的に行い、医療事故防止に努め、業務も年々拡大しています。