泌尿器科PVPの手術症例が300例を超えました

PVPの手術症例が300例を超えました

2014年6月に導入いたしましたPVPの手術症例が2021年5月現在で300例を超えました。
PVPでは、従来のTUR-Pに比べて合併症が少なく、術後留置カテーテルの早期抜去が可能であり入院期間も短縮可されています。PVPは従来のTUR-Pとその有効性はほぼ同等ですが、より安全性が高く、周術期のQOLも高い手術方法です。 今後も実績を重ねながら、より安心で安全な治療を行って参ります。

当院PVPの特徴

  • ・前日入院、 3泊4日
  • ・全身麻酔
  • ・休薬可能な抗血小板剤・抗凝固剤は休薬
  • ・術後16Frカテーテル留置、固定水10ml
  • ・牽引なし、灌流なし
  • ・術後3時間経過後、安静度制限なし
  • ・翌朝尿道留置カテーテル抜去
  • ・自尿確認後、患者希望で退院
利 点欠 点
  • ・抗血小板剤/抗凝固剤を内服でも可能
  • ・合併症を有する症例にも比較的安全に実施可能
  • ・周術期合併症が少ない
  • ・術後疼痛、カテーテル違和感が軽度
  • ・術後留置カテーテルの早期抜去が可能
  • ・入院期間が短縮可能
  • ・射精障害が生じにくい
  • ・いつでも中止可能
  • ・前立腺組織を採取できない
  • ・巨大な前立腺肥大には向かない
     (使用可能エネルギー・連続稼働時間に制限)
  • ・再手術率が高い
  • ・本体、蒸散用ファイバーが高い
  •  
  •  
  •  

PVP治療実績

IPSSについて

IPSSは国際前立腺症状スコアと呼ばれる自覚症状の程度を点数化したものです。 0~7点が軽症、8~19点が中等症、20~35点が重症とされています。

QOLスコアについて

IPSSと合わせて前立腺肥大症の症状がどのくらい生活に支障をきたしているのかを判断するスコアです。0、1点が軽症、2~4点が中等症、5、6点が重症です。

Qmaxについて

最大尿流率(尿の勢い)を確認する指標です。 正常値は150ml以上の排尿時で15ml/秒以上とされています。

残尿量について

排尿後に膀胱内に残っている尿の量を確認する指標です。残尿量が多いほど尿を「出す」力が低下していると考えられます。残尿は50ml以下が正常とされています。

その他にも術後尿道カテーテルは殆どの方(9割以上)が翌日に抜去しており、鎮静剤は8割の方が不要でした。そのため入院期間も8割以上の方が3泊4日で退院しています。

PVPは従来の手術に比べて負担が少ない手術です。これまで手術を敬遠していた方や合併症などで手術をあきらめていた方は一度ご相談ください。

Top