循環器内科第3回心臓病教室

第3回 心臓病教室について ~心臓病患者さんに伴走する「玉川ハートクラブ」の取り組み~

心臓病の行き着く先の心不全

心臓は全身に血液を送り出すポンプです。このポンプの力が弱くなり必要な量の血液を送り出せなくなった状態を「心不全」といいます。
心不全になると、息切れやむくみ、だるさ等様々な症状が出現します。生活習慣病や心臓の病気が最終的に心不全の原因となりうるといわれています。なかでも「高血圧」や、心臓の血管が詰まってしまう「狭心症」や「心筋梗塞」、心臓の筋肉が異常になる「心筋症」、心臓の部屋を区切る弁に異常が出る「弁膜症」、脈が乱れる「不整脈」は特に心不全を起こしやすい病気です。
心不全は繰り返すと心臓のポンプ機能や下肢筋力等の身体機能を徐々に低下させ、健康寿命を縮めます。心不全は回復と悪化を繰り返しながら進行し、やがて終末期を迎えます。
つまり、心不全にならないことが非常に重要です。
自分の病気を理解し、再発予防を意識した生活習慣によって、心不全にならないよう上手にコントロールが出来れば、日常生活を平穏に過ごすことが出来ます。

当院では心不全療養指導 ~多職種によるチームワークで再入院を防ぎ、セルフケアの向上~

心不全とうまく付き合って生活を続けるためには、安定した状態を維持して療養生活を送ることがとても大切になります。
患者さん自身やご家族が「気を付けなければならないこと」「すべきこと」を守り、 “いつもと違う“、“何かおかしい”という悪化の徴候にいち早く気づいて、病院へ受診できる力をつけていただく必要があります。
そこで当院では、2019年から心不全ともに生活を送る患者さんの自己管理をサポートし再入院を防ぐための取り組みを開始しました。2022年には、医師、薬剤師、看護師、理学療法士、管理栄養士、社会福祉士、地域連携部門が参加する「玉川ハートクラブ」という多職種チームが発足しました。

動画配信のご案内

2021年から心不全に関する啓蒙活動として配信しておりました心臓病教室の動画はご好評をいただいておりましたので、この度、動画内容をより短時間で要点をまとめた内容に改訂いたしました。
循環器病に興味のある方、循環器内科に通院中の方、心不全や循環器疾患で入院された事のある方は是非ご視聴下さい。なお、視聴方法などご質問のある方は、担当医師または内科外来、薬局までお問い合わせ下さい。

玉川ハートクラブ


心臓病について

診療部 医師<視聴時間:約17分>

心不全と薬

薬剤科 薬剤師 <視聴時間:約11分>

心臓病の運動療法

リハビリテーション科 理学療法士<視聴時間:約10分>

心臓病の食事療法

栄養給食科 管理栄養士 <視聴時間:約8分>

心臓病との上手な付き合い方

看護部 看護師:<視聴時間:約9分>


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