【公式】公益財団法人日産厚生会玉川病院|世田谷区二子玉川駅_能登半島地震被災地への災害派遣支援活動について

能登半島地震被災地への災害派遣支援活動について

令和6年能登半島地震の支援で、1月21日からの4日間、石川県金沢市の1.5次避難所(いしかわ総合スポーツセンター)へ災害支援ナースとして行って参りました。
災害支援ナースは被災した医療機関における看護業務や避難所の環境整備・感染症対策、避難所における心身の体調不良者に対する受診支援や医療チームへの橋渡し、救急搬送等を行います。
今回は主に高齢避難者の健康観察を行いましたが、中には生活のすべてに介助が必要な方もいて、避難所での老人看護の重要性を感じました。また、集団生活の中ではインフルエンザや新型コロナウイルス等の感染症対策も大きな課題でした。集団生活によるストレスや感染症等が避難者の体調不良につながる中で、自分に何ができるかを考え活動する4日間でした。そして、看護師だけでなく保健師や介護士、福祉士、自治体等が協力し被災者の多様なニーズに応えることが災害支援なのだと感じました。
今回初めて災害医療を経験し、自分が被災した時に何ができるのか、災害拠点病院である玉川病院が平時からどんな準備をすべきかについても考えました。いつ起きるかわからない災害に対して準備し、いざという時に落ち着いて行動できる玉川病院を目指して今後も災害対策に力を入れていこうと思います。



日本災害時透析医療協働支援チーム派遣活動について

令和5年1月1日能登半島地震が起こり、日本災害時透析医療協働支援チーム(以下JHAT)として2月26日から3月4日まで石川県内の病院に透析業務支援として派遣されました。
維持透析患者さんは大規模災害が起こっても透析治療を中断できず、治療を継続しなければなりません。そのため患者さんが被災した際、自宅から離れた病院に移動して透析を行う場合もでてきます。支援先の病院は輪島・珠洲市で被災した維持透析患者さんを受け入れていました。
医療従事者は発災時も患者さんに医療を提供するために業務を続けています。しかし医療スタッフも被災者の一人です。私たちはJHATの隊員として支援先の病院で透析業務をスタッフと共に行い、現地スタッフの業務負担軽減を図りました。JHATは被災した透析患者さんと透析業務を続ける医療スタッフのために今後も活動を行っていきます。
災害派遣を経験し、発災した際の患者さんとの連絡手段や移動手段、業務支援などの課題がみえました。想定される首都直下型地震に備えて患者さんが安心して通院して頂けるような病院を目指して災害対策を検討していきたいと思います。
今回、能登半島地震で被災された地域の一日も早い復興をお祈りしております。

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