2020年10月1日に玉川病院は東京都災害拠点病院の指定を東京都より受けました。
以前は耐震構造が一部病棟で旧基準であることで、災害拠点の施設としては不十分でしたが、2017年10月には東京都災害拠点連携病院に指定され、耐震工事も施行し病院は現在の耐震基準を満たしています。
今回さらに災害時の医療機能を担う病院として上記指定を受けることとなりました。
災害拠点病院
災害拠点病院とは、災害時に多発する重症傷病者に対する救急医療体制を確保するために、
- 高度な診療機能
- 被災地からの重症傷病者の受け入れ機能
- 広域搬送の対応機能
- 災害派遣医療チーム(DMAT)の派遣機能
などを備えた、災害時に主に重傷者の収容・治療を行う病院です。
世田谷区では当院のほかに関東中央病院、至誠会第二病院、松沢病院が指定されています。
災害時の医療体制
これまでは避難所となる小学校に救護所を開設し、地域の医療従事者が集結する計画でしたが、他の地域で起きた災害事例をもとに検討を重ね、医師会所属の医師の協力のもと二次救急病院の病院前に救護所を作る方針に変更されました。病院前救護所で初療とトリアージを行い、重症の患者さんは拠点病院内へと搬送して治療を行います。より多くの方たちを救うために、行政や他の二次救急病院と緊密な協力体制をとることとなっています。
当院では、災害時にも病院機能を維持するために、災害に対するBCP(事業継続計画)を作成し、毎年見直しを行うとともに訓練を行っています。
今後職員一同、行政各所、地域の方々と一緒に“もしも”のときのための備えとなりたいと思っております。
玉川病院 院長 和田義明