区西南部高次脳機能障害支援普及事業
高次脳機能障害者支援普及事業「専門的リハビリテーションの充実」 「症例検討・Web講演会」開催のお知らせ
高次脳機能障害に関する症例検討・講演会を下記のとおり開催いたします。
高次脳機能障害者支援普及事業「講演会」について
日 時 | 令和2年12月2日(水曜日) 18時30分から20時00分頃まで |
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症 例 | 特定非営利活動法人いきいき福祉ネットワークセンター 精神保健福祉士 坂田新吾 先生 「高次脳機能障害でコロナ禍のため他のサービスに繋がりにくい症例」 玉川病院 言語聴覚士 中島明子 先生 「感染力はないが、PCR陽性のため退院が困難であった高次脳機能障害の症例」 |
講 演 | 玉川病院 院長(当センター長) 和田義明 先生 「COVID-19と高次脳機能障害」 |
場 所 | それぞれのWeb環境でご参加ください。 Web環境が整わない場合は、ご相談ください。 |
参加申込方法 |
別紙「参加申込書」に必要事項をご記入の上、 |
参加申込締め切り | 令和2年11月21日(土曜日)(定員となり次第締め切らせていただきます) |
問い合わせ先 |
(1)日産厚生会玉川病院 リハビリテーション科 松本・千葉 |
高次脳機能障害とは
病気や事故などで脳が部分的に損傷を受け、言語、思考、記憶、行為、学習、注意などの知的な機能に障害を起越した状態。注意力、集中力の低下、新しいことが覚えられない、感情や行動の抑制がきかなくなる等の症状。周囲とうまくやっていけず、生活に支障をきたすことが少なくない。
失語症
大脳の病変で話す、聞く、読む、書くことなどの言語機能に障害 流暢型、非流暢型に大別。話し方がぎこちなくなったり、ものの名前が出てこなかったり、聞き誤ったりしてコミュニケーションが困難となる。読み書きも障害される(筆談は困難)。認知症とは異なる。
半側空間失認
片側の刺激に気づかない、または反応しない。右大脳の障害では重度となり持続することが多く、対側の左側の無視を生じ、左側にぶつかったり、左の見落としのため計算や内容把握が困難となる。
注意障害
特定の対象に注意を向ける(選択性)、特定の対象への注意を一定時間持続させる(持続性)、特定のものに集中しつつ他のものにも注意を向ける(転動性)、同時にまんべんなく注意を払える(多方向性)、目的に応じ注意の配分をする(容量)といったことができなくなる。集中して物事が行えなかったり、すぐに別のことが気になり関心がそれたりする。
失行
ある動作や行為につき指示された内容がわかっていて、やろうとしても簡単な運動を間違ってやってしまったり、道具(リモコン、箸など)をうまく使えなくなったりする。
観念運動失行 | 単純・習慣的な動作 |
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観念失行 | 道具を使った一連の動作 |
遂行機能障害
主として前頭葉の障害のため、思考の切り替えや、同時に行うことができなかったりすることから、自ら計画をして物事を成し遂げるとができない。正しく物事をできないなどの問題をきたす。
失認
ちゃんと見えたり聞こえたりしているにもかかわらず、物体の形や音などを正しく認識できない。
記憶障害
新しく覚えることができない。すぐ忘れてしまう。このため約束が守れなかったり、ものをどこに置いたかわからなくなる。場合によっては現実にはない話を作ってしまうこともある。
行動と感情の障害
すぐに怒り出すとか暴力行動になる。性的に脱抑制的となる。逆に気分が落ち込んだり閉じこもったりしてしまう。
高次脳機能障害者支援普及事業「専門的リハビリテーションの充実事業」について
1. 目的
地域において、高次脳機能障害者に対する支援拠点機関として専門的支援と区や関係機関との地域支援ネットワークの充実を図り、適切な支援体制を整備する。地域の様々な場で行われる高次脳機能障害者のリハビリテーションについて支援を行うことで、リハビリテーションの質の向上と関係機関等の連携を進め、地域で、高次脳機能障害者の特性に対応した切れ目のないリハビリテーションを提供できる体制の充実を図る。
※本事業におけるリハビリテーションとは、医療機関における医学的リハに限らず、福祉・保健・就労等の支援機関や日常生活の場などで行われるものを含む。
2. 事業内容
相談支援事業
個別支援に係る相談指導などを行う窓口を設置し対応する。高次脳機能相談窓口の設置、アドバイザーによる相談への対処を行う。
開設日 | 週5日 |
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対象者 | 個別の高次脳機能障害者、圏域内の医療機関・行政機関・支援機関等の職員 |
相談内容 | 地域における高次脳機能障害の専門窓口となり、個別の相談支援、区、関係機関等の行う支援に対する助言および情報提供を行う。 |
支援ネットワーク構築・人材育成
- 関係機関との連絡会の開催
- 症例検討会の開催:地域での問題となった症例につき持ちより検討し、経験を積む。
- 地域の専門職種への研修実施・講演会開催:地域の実情に合わせたきめ細やかな対象・テーマ設定による研修を実施
- 広報活動・その他:パンフレット作成・配布
3. 事業推進体制
圏域連絡協議会・幹事会の設置
これまでの地域ネットワーク連絡会をベースに、圏域内の医療機関や自治体等による圏域連絡協議会を設置し、事業内容の検討、情報交換等を行う。また、幹事会を設置し、事業の企画等を行う。
支援拠点機関による支援
都心障センターは、圏域内の医療・行政等関係機関との調整や研修の企画等を支援する。
区市町村支援促進事業との連携
支援促進事業を実施する区市町村は、受託医療機関と地域の支援資源との調整などを担い、連携して事業を進める。
4. 圏域内自治体への協力依頼
圏域連絡協議会・幹事会への参加
事業の活用及び協力
- 各自治体事業等における本モデル事業の活用(医療スタッフによる助言の活用、研修・勉強会等への参加など)
- 関係者への周知や支援資源との連絡調整等に関する協力
H22-23 モデル事業の概要図

相談窓口の設置
高次脳機能障害の理解に関して、診断についての医療機関などの紹介、高次脳機能障害患者様のケアや対処方法などにつきアドバイスなどを行います。 当相談窓口は支援施設の相談窓口です。
相談受付時間
毎週月曜日から金曜日まで 午前9時から午前11時半
連絡先
日産厚生会 玉川病院 医療相談室内 支援センター窓口
03-3700-1151 医療相談室 内線2190
FAX 03-3700-1172
講演会・研修会実施予定
- 平成25年度区西南部高次脳機能
- 障害圏域会議
- 平成25年6月11日(火曜日) 18時45分~
- 今年度の事業計画などにつき討議します。関係各所の出席お願いします。
- 玉川区民会館 4F
- 世田谷区等々力3-4-1
講演会
- 平成25年6月11日(火曜日) 19時15分~
- 区西南部高次脳機能障害支援事業 講演会
- 「半側空間無視の評価と治療」
- 講師 網本 和先生 首都大学東京 健康福祉学部教授
- 玉川区民会館 4F
- 世田谷区等々力3-4-1
事前申し込みが必要です。玉川病院医療相談室まで連絡ください。その他平成25年度分は企画中です。ご希望等ありましたらご連絡ください。 事前参加予約で先着順となります。近日中に関係部署には案内をお送りします。