腎臓内科業務実績・研究業績

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2016年度  2015年度 

スタッフ紹介(2016.3現在)

センター長(部長兼任):今村 吉彦
副部長:高橋 康訓
医 員:久保 峻
非常勤:常喜 信彦(東邦大学医療センター大橋病院 腎臓内科准教授)、浅川 貴介
透析センター業務は医師・臨床工学技士・看護師・医療事務で行っている

活動状況

透析センター(透析治療)

  • 透析用ベッドは20床で月・水・金は2クール、火・木・土は1クールで施行し、受け入れ可能な血液透析患者数は60名である。総患者数は月平均59名で、血液透析患者は平均46名、腹膜透析患者は平均14名であった。血液浄化数は月平均634例、年間総浄化数は7,606例と前年より増加した。
  • 新規透析導入患者は血液透析16例、腹膜透析6例で血液透析導入患者数は減少したが、腹膜透析の導入が増加し、インクリメンタルPDやPD+HD併用療法を選択する患者が増えている。高齢化により送迎サービスのある自宅や入居施設近くのクリニックへの転出や、多彩な合併症による死亡が多く外来血液透析患者は徐々に減少傾向である。
  • 透析患者の各種合併症による入院も多く、特に虚血性心臓病、シャント狭窄(循環器内科)、消化管出血(消化器内科)、大腿骨頸部骨折や腰痛症(整形外科)などが多かった。
  • 透析液の水質管理・清浄化を推進し、透析患者の長期合併症予防のためオンラインHDFを積極的に行っている。また酢酸フリー液による透析療法やβ2ミクログロブリン吸着療法、白血球除去療法などの各種血液浄化療法も行ったが、特に消化器疾患や婦人科疾患にともなう腹(胸)水濾過濃縮再静注法(CART)の院内各科における認知度が向上し症例数が増加した。
  • 厚生労働省の国際医療協力事業に参画し、8月末から約3ヶ月間にわたりインド共和国から技士4名、看護師2名を受け入れ医療情報の交換や透析技術指導を行った。
  • 玉川地域における腎臓病の啓発活動として、1月に腎臓病教室を開催し72名の参加が得られた。

外来診療(腎臓内科・腹膜透析外来・保存期慢性腎臓病:CKD外来)

  • 内科外来で腎・循環器疾患を中心に診療を行っており、腹膜透析外来を月・水曜日午後に完全予約制で行っている。さらに腎臓病初期から関わりをもち、心血管合併症の予防や透析導入遅延を目標に保存期CKD外来を開設している。看護師を中心に薬剤師、管理栄養士とともにCKD患者に対して個別チーム指導を行い、年間59回(24名)施行した。さらに糖尿病合併CKD患者には専任の糖尿病療法指導看護師とともに糖尿病透析予防指導を行い年間62回(22名)実施した。この包括的指導により糖尿病が改善し、腎機能低下抑制効果が得られ透析医学会で報告した。また腎機能低下が進んだ症例では、療法選択指導により前尿毒症期の計画的な透析導入や外来導入が増加し緊急入院による透析導入が減少している。

入院診療

  • 久保医師赴任に伴い保存期CKDの病因究明のため確定診断につながる腎生検を開始し4例に実施した。慢性透析導入例に対して、当院外科の御協力のもとバスキュラーアクセス手術や、腹腔鏡下テンコフカテーテル挿入術を施行し透析治療についての教育を行っている。さらに種々合併症による入院透析患者が増加しており、他科との連携を密にして治療している。

今後の目標

  1. 患者一人一人に対し、病状に応じたテーラーメイド医療を提供する
  2. 保存期CKD外来:心血管合併症の予防と透析導入遅延をめざして、CKD患者の教育、指導を充実させる
  3. 腹膜透析療法(PD):残存腎機能を生かすべく、PDファースト、インクリメンタルPDを実践する
  4. 血液透析療法(HD):透析による長期合併症の予防のためオンラインHDFを推進する
  5. 東京都区部災害時透析医療ネットワークに所属し、災害訓練を通してセンターの災害対策を充実させる
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