皮膚科2017年 業務実績

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2017年度  2016年度  2015年度 

スタッフ紹介(2018.3現在)

常勤医師: 岩渕千雅子(皮膚科部長)、馬場加那子(2017.4月〜2018.3月)
非常勤医師: 関東裕美(東邦大学臨床教授、火金の午前)、大学派遣医師(火曜の午後)

活動状況

  1. 外来および入院診療

    外来患者総数は、19,239人(66人/日)で初診は1901人、再診は17,338人であった。昨年に比較し総数で680人の増加で、3.7%の増加となった。入院患者数は新入院数164人(4.6人/日)で昨年と比較すると42人の増加で(昨年度比較で34%増)大きく入院患者数が増加した。また、在院述べ患者数としては1667人となり746人の増加(昨年度比較で81%増)と大きく増加し、この5年間で入院患者数が最も多くなった。今年度も常勤医師、大学派遣医師の交代があったが、外来及び入院ともに増加し、特に入院患者数の増加が著しかった。入院の疾患としては帯状疱疹と蜂窩織炎が半数以上、次いで薬疹、アナフィラキシー、食物アレルギーと昨年度と同様の傾向であった。詳細はクリニカルインディケーターに示した。他疾患の合併がある場合や乾癬の生物学的製剤使用時には他科との綿密な連携をとるようにしている。気胸研究センターからはBHD症候群の皮膚病変、整形外科からは術前の金属アレルギー検査,癌治療の分子標的治療薬による皮膚障害の対策など各担当科とのチーム医療を行っている。他科入院中の皮膚科受診患者は1日5〜8人前後と昨年同様で依頼件数は多い。入院中の褥瘡患者に関しては通常の往診の他に月2回褥瘡委員会のチームで全病棟の回診を行い早期治療、発症予防に心がけている。

  2. 手術

    木曜午後に行っているが、件数の増加に伴い、月曜あるいは水曜,金曜の午後外来も小手術を施行している。件数は225件で(皮膚切開術を含む)65件の増加(昨年比較で41%増)となり、紹介も多くなり、大幅に手術件数が増えている。詳細はクリニカルインディケーターに示した。

  3. 検査

    皮膚生検、皮膚アレルギー検査(パッチテスト、プリックテスト、内服テストなど)を行っている。生検の件数は89件で昨年度と同数で近隣からの紹介も多いが、アレルギー検査は16件と今年度は減少している。皮膚生検、アレルギー検査は診断を確定する上に重要な検査であり、継続して行っていく。

  4. 光線治療

    すでに導入されたナローバンドUVBに加え、限局型の光線治療器であるエキシマライトも導入され、乾癬を始め掌蹠膿疱症、アトピー性皮膚炎、尋常性白斑、類乾癬など多くの疾患に施行している。今年度は351回と昨年より63回と大幅に増加しており、効果ある治療として確立してきている。

今後の目標

  1. 半身型光線治療機(ナローバンドUVB)に加え、限局型の光線治療器(エキシマライト)の導入で尋常性乾癬,掌蹠膿疱症、白斑への光線療法が充実し、さらに幅広く適応疾患に使用したいと思う。
  2. 難治性の尋常性乾癬に関しては生物製剤の導入を行い、長期間にわたって安全性、効果の継続を認めている。当院は生物製剤使用の認定施設でもあり、作用機序の異なる製剤、自己注射の可能な製剤も使用可能となっており、今後は乾癬患者の満足できる加療を目指ざすため、専門外来を開きたいと思う。
  3. 難治性のアトピー性皮膚炎に関しても、生物製剤(抗IL-4抗体)が2018年から可能となり、治療の選択肢が増え、当院でも使用を開始したいと思う。
  4. 近隣からの紹介患者の確保や地域医療に貢献するために最新の診断、治療の充実を図るとともに、地域の勉強会への参加、東邦大学(大橋、大森病院)皮膚科との連携をさらに推進したいと思う。
  5. 看護師の知識、技術の向上、事務の協力で信頼される診療チームの構築を目指したいと思う。
  6. 学会活動への参加、論文発表を継続的に行い医療の向上につなげたいと思う。
  7. 気胸研究センターとの共同研究の成果が蓄積されつつあり、BHD症候群に関しては日本人の皮膚病変の特徴が判明してきた。他科との共同研究も進めていきたいと思う。
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