診療科のご案内 気胸センター

気胸センターについて

世界で最多の治療経験をもつ気胸専門施設です。

当センターは1986年に武野良仁医師により開設されました。

1990年より栗原正利医師が加わり2001年12月現在当院で治療を受けた気胸患者数は5400例を超えました。年間来院患者数は約350人。その内、入院して治療を受ける患者さんは約300人程です。その多くが胸腔鏡手術(内視鏡手術)で治療されています。患者さんは北海道から九州まで日本全国から訪れ、また難治性の気胸、合併症の多い重症の気胸については各地の大学病院や呼吸器の専門病院からの紹介も多数あります。

気胸は若い男性に多く見られる病気ですが、高齢化社会とともに高齢者の気胸も確実に増加しているのが現状です。高齢者の気胸は肺気腫などの合併症が多く難治性のものが多いのが特徴です。一方、女性の気胸も増加しております。女性の場合月経随伴性気胸と呼ばれる生理時に関係して気胸が起こる珍しい病態やLAM(肺リンパ脈管筋腫症)と呼ばれる未だ原因の明らかでない疾患が隠されていることがあります。女性気胸は十分注意が必要です。その他、間質性肺炎や肺線維症などの1症状として気胸が起こることがあります。

現在、当センターでの胸腔鏡手術の再発率は3%。これは国内でも世界的にも優れた成績です。手術は週7~10例おこなっており入院は1週間以内で済みます。

当センターは気胸の研究面において日本のみでなく世界的にも高い評価を受け気胸学の情報発信基地としての役割も果たしています。

また胸腔鏡手術の技術を用いて、気胸だけでなく巨大のう胞症、肺気腫、肺がんを代表とする肺悪性腫瘍に対して胸腔鏡治療を行っております。

当センターは次の学会の認定および関連施設です。
日本外科学会、日本胸部外科学会、日本呼吸器外科学会、日本内視鏡外科学会
日本呼吸器学会、日本気管支学会、日本気胸学会

栗原呼吸器外科部長からの一言

気胸という病気は肺に穴が開くという理解しやすい病態ですが、その裏には様々な問題が潜んでいます。気胸に興味があり専門にしていると他の医師には気づかない、また医学の専門書にも出てこないことが見えてきます。例を挙げると「気胸はストレスが原因のひとつで起こる」なんて私は考えています。こんなことは医学界では「まさか?」と否定されてしまいますけど。4000人以上の患者を診ている私と気胸で困っている患者さんには理解してもらえるかも知れません。

また患者さんから「病院によって医師によって言うことが様々です。私は何を信じたら良いのか判らない」としばしば言われることがあります。これも事実ですね。気胸学は研究者も少なく、研究の過程も牛歩のあゆみですし、一般の医師の間でも情報が少なく思い込みでやっていることがあるのも事実です。また私は多くの女性の気胸を治療していてどうも男性の気胸とは根本的に違うのではないかとも感じています。

気胸で困っている患者さん! 気胸のことがもっと知りたい患者さん! そんな人たちに少しでも役立つアドバイスと治療ができればと思っています。

気胸を巡る諸問題をトータルで患者さんと共に考えて解決してゆくのが気胸センターの役割。医療の分野でも情報開示、SECOND OPINION の時代、ご遠慮なく門をたたいて下さい。

外来診察日

月曜日(午前)、火曜日(午前)、金曜日(午前)

受診の際は電話かFAXまたは病院のHPでお問い合わせください。

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